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By cizucu ·

cizucuが世界中で開催する、都市と日付を選ぶだけで参加できるフォトポスターの展示会〈photo poster project(ppp)〉。
私たちが “ppp” と呼ぶこのプロジェクトは、単なる写真の展示会ではありません。誰もが安心して自分のストーリーをシェアできるコミュニティであり、世界中のクリエイターとリアルな世界でつながれるチャンスでもあります。
今回は、pppに参加されたクリエイターのErica_林瑋瑜さんにお話を伺いました。
みなさんこんにちは。Ericaといいます。
2019年から写真を撮り始め、フィルムとデジタルの両方で撮影しています。
私は、初期の香港映画が持つ色や空気感が大好きです。不完全なのに、どうしようもなくリアルな画面。その雰囲気に惹かれています。
撮ることは、私にとって「人に近づく」ための方法です。相手のいちばん正直な状態を写し取りたいと思うと同時に、映像の中で自分の内側も表現しています。
そして私はずっと、人生で出会うすべての通りすがりの人は「鏡」だと信じてきました。その鏡は、いま自分がいちばん見なければいけないのに、いちばん見たくない自分自身を映し出してくれるもの。そんなふうに感じています。
今回参加したきっかけは、cizucuチームがたまたま声をかけてくれたことでした。そこで初めて、こういうプラットフォームがあることを知ったんです。
私はずっと自分の作品に自信がなくて、「まだまだ力が足りない」「プロの写真家とは差がある」と感じていました。
でも〈photo poster project〉は、初心者でもベテランでも、自由に作品をシェアできて、発信する機会も与えてくれる。だからこそ、ここで一歩踏み出してみたいと思いました。
写真家の仲間に出会ったり、撮り方を交換したり、作品の露出を増やしたり。どれも私にとって、とてもいいチャンスだと感じました。
実際に参加してみて、本当に嬉しかったです。
ステージの上で自分の作品をシェアすることは、私にとって「個人的な物語」や「世界の見え方」を渡すことに近い感覚でした。
みんなが最初に作品を見たときの「わぁ、綺麗!」という反応が、背景を聞いたあとには「なるほど、そういうことか。全部つながった」「すごく腑に落ちる」「面白い!」に変わっていく。その変化を目の前で見られたことが、いちばん大きな収穫でした。
さらに、同じように写真が好きな人たちともたくさん出会えました。いつか一緒に撮影したり、お互いの“世界の見方”を交換したりできたら嬉しいです。
今回の展示作品のタイトルは「王家衛の狂想曲」です。
ウォン・カーウァイ(王家衛)監督作品の色彩に影響を受けて、私がこの写真で表現したかったのは、“完璧なストーリー”ではなく、記憶の「雰囲気」でした。
黄緑色の部屋は、時間の中で変わってしまった子どもの頃の空間みたいに感じられて。少女のタイツやスカートは、かつて好きだったもの、かつて「自分のものになったらいいのに」と想像していたイメージに重なっています。
この作品全体は、過去の感情を投影したようなものです。少し不確かで、私的で、でも静かに心の中に残っている。そんな感覚を写しました。
参加したいと思ったら、思い切って飛び込んでみてください。
私は以前、「準備ができてからじゃないと」と思っていました。でもあとから気づいたんです。「準備ができた状態」って、実は“ある状態”ではなくて、“決めること”なんだと。
目の前にチャンスが現れたとき、それはきっとどこかで「もうできる」と知らされているサインなのかもしれません。
心の中で「私ならできる」と感じたなら、やってみてください。
202 マガジン
cizucuが世界中で開催する、フォトポスターの展示会〈photo poster project(ppp)〉に参加したクリエイターのリアルな声を届けるインタビュー企画。参加のきっかけやそこで生まれた出会いなど、一人ひとりの物語を通して、pppに集うクリエイターの想いやつながりを紹介します。



