〈Meta〉が提供するテキスト中心のソーシャルメディア・〈Threads〉。そこには日々、世界各国から無数の表現が投稿されています。
『find new pieces』は、〈Threads〉に投稿された無数の作品の中から、才能あふれる作品を見つけ出し、その魅力をマガジンで届ける発掘企画です。毎回テーマを掲げ、それに添う作品を世界中から集めることで、まだ見ぬ才能(new pieces)に出会っていきます。
How to join
cizucuの〈Threads〉で、ふと投稿される “写真のテーマ” 。
そのテーマに合う “あなたの一枚” を、リプライするだけ。
参加条件はひとつ、cizucuのSNSをフォローです💙
ご応募いただいた作品の中から、
選ばれた方にはcizucu編集部より、メッセージをお送りいたします!
今回は、世界中から寄せられた無数の応募作品の中から、12作品をご紹介します。
それでは、それぞれの視点と感性が息づく素晴らしい作品を見ていきましょう。
『neighborhood』
街角の曲がり角、いつもの帰り道、窓の明かりが並ぶ夜。
“近所”は、日々の暮らしが重なり合う場所です。
そこで起きる出来事は派手ではなくても、たしかに心に残る一瞬があります。
季節の変化とともに、同じ景色も少しずつ表情を変えていく。
あなたが切り取ったのは、どんな“近所”の気配でしょうか。
名もない風景の中にある、あなたにしか見えない物語を見せてください。
new pieces

Photo by 夏目きぬ。
夏目きぬ。
💙 01
cizucu編集部
籠を手にしたふたりと小さな背中。その後ろ姿だけで、この場所の暮らしのリズムが伝わってきます。見上げる山の量感と、足元の草の柔らかさの対比が心地よく、近所を“家の近く”ではなく“日々を支える風景”として感じさせてくれました。顔が見えないぶん、見る側が記憶を重ねられる余白も魅力です。穏やかな時間が、確かな手触りで写っています。

Photo by YU
YU
📷 SONY a7C II
💙 02
cizucu編集部
見上げた先、屋根の縁からこちらをのぞく猫の視線に、思わず足が止まります。電線の鋭いラインと建物の面がつくる無機質な街の輪郭の中に、白黒の小さな存在がぽつんと浮かび上がっていて、近所で出会う気配の強さをまっすぐに伝えてくれました。モノクロの選択も的確で、情報を削いだぶん「見つけた瞬間」の緊張感が際立ちます。日常の高いところに、こんなドラマが隠れているのだと教えてくれる一枚です。

Photo by yatakaras19
yatakaras19
💙 03
cizucu編集部
まっすぐに伸びる一本道と電柱の反復が、いつもの景色を「記憶の奥行き」へ変えてくれる一枚です。遠くの山並みは柔らかく溶け、手前の道だけが確かな輪郭を残していて、帰り道の感覚がそのまま写り込んでいるように感じました。大きく入ったフレアの虹も印象的で、眩しさや湿度まで含めてこの場所の空気を伝えています。近所の“何も起きない豊かさ”を、静かに肯定しているような作品です。

Photo by takaomikim
takaomikim
💙 04
cizucu編集部
一見するとただの植え込みなのに、光が落ちた瞬間だけ、そこに“生きもの”が現れる。そんな驚きが詰まった一枚です。影の輪郭が恐竜のようにも、鳥のようにも見えて、近所の風景が一気に遊び場へ変わっていきます。緑の質感と日なた・日かげのコントラストも美しく、ふだん見過ごしてしまう時間帯の表情を丁寧に拾っているのが印象的です。

Photo by ha_na
ha_na
💙 05
cizucu編集部
濃い青から薄桃色へと移ろう空のグラデーションに、月とひとつの星がそっと浮かび、時間の境目を丁寧にすくい取った一枚です。花畑の中で灯りを手にする人物が小さく置かれていることで、広い“近所”の静けさと、暮らしの気配が同時に立ち上がります。日常の風景なのに、どこか物語の序章のように感じられるのが魅力でした。夜が始まる瞬間のやさしさが残っています。

Photo by 김병식
김병식
💙 06
cizucu編集部
夕焼けのグラデーションの上に、電線が幾重にも重なっていく景色に、思わず見入ってしまいました。街の“線”や“音”まで写し取ったようで、近所の生活感が静かに立ち上がっています。看板や建物のシルエットが、場所の匂いをほのかに残しつつ、主役はあくまで空の色。日が沈むほんの数分の変化を逃さず掬い上げた視点が、とても印象的です。

Photo by Tito
Tito
📷 SONY a7 Ⅵ
💙 07
cizucu編集部
長い廊下の奥へ視線が吸い込まれていく構図が見事で、歩くだけの場所が一気に“近所の風景”として立ち上がる一枚です。柱が刻むリズムと、床に落ちる影のストライプが心地よく、午前の静けさや乾いた空気まで伝わってきました。遠景の集合住宅が背景に控えることで、個人の生活と大きな街のスケールがこの一枚の中で共存しています。日常の通路を、こんなにも端正な景色に変えられる視点に惹かれます。

Photo by Qldntrl
Qldntrl
💙 08
cizucu編集部
壁の石肌とツタの葉、その境目だけで「この街に住んでいる感じ」を語れてしまうのが素敵です。濃い緑が影を抱え込み、そこから零れる葉先に光が当たっていることで、午後の時間が手触りとして残っています。見慣れたはずの塀でも、質感とリズムを丁寧に拾うと、近所はこんなに豊かな“模様”になるのだと気づかされました。余計な情報を入れずに、季節と気配だけを写し切った潔さが印象的です。

Photo by Adrian Miller
Adrian Miller
📷 FUJIFILM X-T5
💙 09
cizucu編集部
水面の反射まで含めて、ひとつの「働く時間」を丁寧に写し取った作品です。手前の人物にしっかりと重心を置きつつ、背景は霞ませて余白をつくることで、近所を支える営みが静かに浮かび上がっています。道具を持つ腕の角度や、足元の水の揺れが、作業のリズムをそのまま伝えてくれるのも印象的でした。日常の労働に宿る誇りと、淡い光のやさしさが同居する一枚です。

Photo by filmtaaabooo777
filmtaaabooo777
💙 10
cizucu編集部
ランドセルを背負った背中が、道のカーブに沿って小さく進んでいく。その一瞬だけで、この場所の「いつもの朝」が伝わってきます。振り向かない構図が効いていて、見る側は自然と同じ方向を見つめ、近所の時間の流れに乗せられます。モノクロと粒子感が記憶の層を厚くし、遠景の山や電線まで含めて“帰る場所”の手触りを残しました。日常のささやかな旅立ちを、静かに祝福する作品です。

Photo by Rhys
Rhys
💙 11
cizucu編集部
抜けるような青空の余白に、小さな月がぽつり。その静けさに対して、画面右の建物が力強い反復で応えていて、都市の近所を“形”で語る一枚だと感じました。バルコニーの曲線がつくる陰影のグラデーションや、錆びたような質感の色味が、時間の積層をさりげなく伝えています。写っている情報は少ないのに、風の温度や音まで想像できるのが魅力です。日常の見上げ方ひとつで、街はこんなにも詩的になるのだと教えてくれました。

Photo by jason90202017
jason90202017
💙 12
cizucu編集部
花々のトンネルを抜けた先に、家の輪郭とまぶしい光が待っている。その“入口”の描き方がとても魅力的です。赤や緑の密度が画面の縁を満たし、視線が自然と奥へ導かれることで、近所の中にある小さな冒険心が生まれています。足元の影や落ちた花びらまで含めて、季節が通り過ぎる速度を感じられるのも印象的です。いつもの道が、ふと祝祭のように見える瞬間を優しくすくい上げた一枚です。
最後に
いかがだったでしょうか。
同じ街や同じ通りであっても、時間帯や天気、そこに集う人の気配によって、まったく違う表情を見せてくれます。今回寄せられた作品からは、賑わいだけでなく、静けさや余白、ふとした温度感まで、クリエイターそれぞれが向き合った“近所の時間”が確かに伝わってきました。
まだ見ぬ才能(new pieces)を見つけ出すということ。それこそが、本企画を通して果たしたい役割であり、あなたの表現が、より多くの人の心に届くきっかけになることを願っています。
次回のテーマも、ぜひお楽しみに。
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