今回は、cizucuクリエイターのハマダノブヒロさんに、岐阜県・飛騨高山のおすすめ撮影スポットを教えていただきました。
母の実家がある飛騨高山は、幼い頃から家族で何度も訪れてきた“故郷のような場所”。18歳で車を運転するようになってからは、夏に妻と訪れるのが恒例となり、気づけば10年以上、毎年お盆の時期に通い続けてきたそうです。
子どもの頃に見てきた風景が、いまの家族の時間と静かに重なっていく。そんな温度感を大切にしながら、飛騨高山の4つのスポットを巡っていきます。
飛騨高山を選んだ理由を教えてください
母の実家がある飛騨高山は、幼い頃から家族で何度も足を運んできた場所です。18歳で車を運転するようになってからは、夏に妻と訪れる旅が習慣になり、気づけば毎年お盆の時期に通う“お決まり”になっていきました。
家族の記録は、少しずつ形を変えながら次の世代へと折り重なっていきます。その重なりが、やがて妻にとっても“ふるさとのような場所”へと変わっていったのだと思います。
観光地としての賑わいと、暮らしとしての静けさが同居する飛騨高山。古い町並みや朝市、山に囲まれた景色の中には「変わらず残っていてほしいもの」がありながら、市域の広さゆえに、まだ見ぬ景色も数多くあります。原風景に満ちたこの土地の不思議さと魅力を、写真と言葉で残したい。そう思ったことが、飛騨高山を選んだ理由です。
1. 宮川朝市・古い町並み

Photo by ハマダノブヒロ
宮川沿いで毎朝開かれる朝市には、野菜や果物、漬物、民芸品など、山に囲まれた土地ならではの品々が並びます。露店に立つ人の声や手の動き、川沿いを歩く人の流れが重なり合い、まちの一日の始まりをつくっていきます。

Photo by ハマダノブヒロ
そこから古い町並みへ歩みを進めると、出格子の建物や軒下の用水、造り酒屋の杉玉が連なり、観光地でありながらも、いまなお暮らしの気配が息づいていることに気づかされます。
旅先として「見る」だけでなく、生活の延長線として「歩く」ことで、この場所ならではの温度が立ち上がってくるはずです。

Photo by ハマダノブヒロ
撮影のポイント
露店に並ぶ品々や、川沿いを歩く人の流れ、古い建物の影などを一枚の中に収めると、「高山を歩いている感じ」が画面に残りやすくなります。
また、さるぼぼの顔はめパネルやポケふたのような小さな寄り道も、毎年訪れる旅の記録として残しておくと、この場所ならではの空気感がいっそう立ち上がってきます。

Photo by ハマダノブヒロ
2. 櫻山八幡宮

Photo by ハマダノブヒロ
古い町並みの先にある櫻山八幡宮は、秋の高山祭の例祭でも知られる神社。初宮参りや七五三、厄除け、結婚式など、地域の人々の節目を見守ってきた場所でもあり、街中にありながら落ち着いた空気が流れています。
子どもの頃はここで初詣をすることも多く、いまは妻と安産祈願に訪れるなど、自分にとっても大切な場所です。

Photo by ハマダノブヒロ
撮影のポイント
夏には境内に風鈴が並び、木造の社殿や柱、短冊の揺れがやわらかな前景をつくります。
風鈴越しに人を入れたり、手を伸ばす仕草を残したりすると、神社の静けさと、その場で過ごした時間までも一枚に写り込んできます。

Photo by ハマダノブヒロ
3. アルコピアのひまわり畑

Photo by ハマダノブヒロ
アルコピアのひまわり畑は、山に囲まれた高山の夏らしさを感じられる場所。冬は雪の印象が強い土地に、夏になると一面のひまわりが広がり、季節によってまったく違う表情を見せてくれます。

Photo by ハマダノブヒロ
撮影のポイント
山の稜線や空の広がりをフレームに入れると、ひまわり畑だけでなく、高山らしいスケール感までしっかり残せます。また、人物を少し引きで入れると、花の明るさと山の大きさの中に、その季節を歩いている感覚が写り込みやすくなります。

Photo by ハマダノブヒロ
4. 原山市民公園

Photo by ハマダノブヒロ
雪の白さを大きく残しながら人物を入れると、冬の静けさや空気の冷たさが伝わりやすくなります。夏のひまわり畑とは対照的に、色数を抑えた景色の中で人の表情や佇まいを残すと、季節の対比がより印象的に感じられます。
撮影のポイント
高山は、夏は原風景にあふれていて魅力たっぷりですが、冬も白川郷の圧巻の景色が楽しめるなど、もちろん最高です。
原山市民公園は、街中から比較的近く、冬の飛騨高山らしい雪景色を感じられる場所。夏のアルコピアでは山を背にひまわりが広がる一方で、冬の原山では白い雪面と静かな山並みが広がり、同じ高山でも季節によってまったく違う表情を見せてくれます。

Photo by ハマダノブヒロ
いかがだったでしょうか。
飛騨高山での撮影は、スポットを「巡る」だけでなく、暮らしの気配や季節の匂いを「重ねていく」感覚に近いのかもしれません。
朝市の賑わい、神社の静けさ、夏のひまわりと冬の雪景色。毎年通うからこそ見えてくる差分が、旅の記録を家族の記憶へと変えていきます。

Photo by ハマダノブヒロ
ぜひ、ハマダノブヒロさんがおすすめする撮影スポットを訪れて、あなた自身の目で飛騨高山に残る季節の気配と、暮らしの温度感を体感してみてください。

ハマダ ノブヒロ
15歳の頃から 初恋の妻を撮り続けて
cizucu:ハマダ ノブヒロ
Instagram:@photog_hiro

