『find new pieces』は、〈Threads〉に投稿された無数の作品の中から、才能あふれる作品を見つけ出し、その魅力をマガジンで届ける発掘企画です。
毎回テーマを掲げ、それに添う作品を世界中から集めることで、まだ見ぬ才能(new pieces)に出会っていきます。
How to join
cizucuの〈Threads〉で、ふと投稿される “写真のテーマ” 。
そのテーマに合う “あなたの一枚” を、リプライするだけ。
参加条件はひとつ、cizucuのSNSをフォローです💙
ご応募いただいた作品の中から、
選ばれた方にはcizucu編集部より、メッセージをお送りいたします!
今回は、世界中から寄せられた無数の応募作品の中から、10作品をご紹介します。
それでは、それぞれの視点と感性が息づく素晴らしい作品を見ていきましょう。
『green』
緑は、日常の中にそっと息づいています。
街角に伸びる草木、雨上がりの葉、光を受けて揺れる影。
その色は、風景の一部でありながら、見る人の心に静かな余韻を残します。
鮮やかな生命力、深く沈む森の気配、やわらかな新芽の色。
同じ“green”でも、そこに宿る温度や時間は一枚ごとに異なります。
あなたが見つけたのは、どんな“green”でしょうか。
世界に一つしかない、あなたの視点で切り取った緑の物語を、見せてください。
new pieces

Photo by Seina
Seina
💙 01
cizucu編集部
木漏れ日を受けた葉の影が、手のひらや白い袖の上にやわらかく落ちる瞬間。緑そのものを直接写すだけでなく、光と影を通して緑の気配を感じさせているところが印象的です。差し出された手の仕草には、自然に触れようとする静かな親密さがあり、画面全体に穏やかな時間が流れています。鮮やかさの中に、どこか儚さや涼しさも漂う一枚です。

Photo by 穗稻蔠倵
穗稻蔠倵
📷 FUJIFILM X-T20
💙 02
cizucu編集部
窓いっぱいに広がる葉のシルエットが、外の光をやわらかく受け止め、緑のカーテンのように室内へ差し込んでいます。暗い窓枠とのコントラストによって、葉の重なりや透ける質感がより印象的に浮かび上がり、静かな時間の流れを感じさせます。外の風景を直接見せるのではなく、窓越しの光として“green”を捉えている視点が美しく、日常の中にある自然の気配をそっと思い出させてくれる作品です。

Photo by 徐尉喬
徐尉喬
💙 03
cizucu編集部
広い草原に身を預け、目を閉じて光を受け取る表情がとても伸びやかです。前景の草が大きくぼけることで、緑の中に包まれている感覚が強まり、鑑賞者までその場所の湿度や風を感じられるようです。隣にいる犬の存在も自然で、ポートレートでありながら、風景との関係性が主役になっています。鮮やかな緑を背景に、人と自然が同じ呼吸で過ごしているような、開放感に満ちた一枚です。

Photo by Harry Lai
Harry Lai
💙 04
cizucu編集部
強い日差し、青い空、壁面を覆う濃い緑。南国の空気を感じさせる要素が並びながら、画面の中心には淡々と歩く二人の姿があります。植物が建物を飲み込むように垂れ下がり、人工物と自然の境界がゆるやかに曖昧になっているのが面白いところです。鮮やかな風景の中に、人の営みが小さく差し込まれることで、旅先で偶然出会ったワンシーンのような余白が生まれています。

Photo by Koushi Saito
Koushi Saito
💙 05
cizucu編集部
まるで緑のトンネルを小舟で進んでいくような、視線の奥へ奥へと誘われる構図が魅力的です。水面の深いグリーン、頭上から迫るヤシの葉、そこに差し込む強い光が重なり、旅の高揚感まで伝わってきます。帽子や船の色、赤い旗がアクセントとなり、画面にリズムを生んでいるのも印象的。自然の中を移動する時間そのものを、鮮やかな記憶として閉じ込めたような写真です。

Photo by Azuki
Azuki
📷 NIKON Z6 II
💙 06
cizucu編集部
暗い竹林の奥に、ぽっかりと光が開いている。その明暗の差だけで、写真の中にひとつの物語が立ち上がっています。まっすぐ伸びる竹、斜めに倒れた幹、足元に積もる葉。それぞれの線が複雑に交差しながら、視線を自然と中央の明るい緑へ導いていく構成も見事です。静けさの中に、少しの緊張感と神秘性がある。緑を“癒し”だけでなく、深く入り込むほどに濃くなる場所として捉えた作品だと感じました。

Photo by Sylvie
Sylvie
💙 07
cizucu編集部
ぼんやりと滲む緑の中に、白い光だけが強く浮かび上がっている。何が写っているのかをすぐに説明しきれない曖昧さが、この写真の魅力になっています。水面の反射のようにも、窓越しの景色のようにも見える揺らぎがあり、現実の風景が少しだけ遠のいていく感覚があります。鮮やかな自然の緑とは違う、記憶や気配としての“green”。抽象的でありながら、どこか湿度を帯びた余韻が残ります。

Photo by @hele_moa
@hele_moa
💙 08
cizucu編集部
一面の田園が、まるで大きな緑の譜面のように広がっています。畦道や道路がつくる直線、濃淡の違う田んぼの区画、その中を横切る小さな列車。広い風景の中で赤や黄色の車体がほどよいアクセントになり、静かな土地に一瞬だけ動きが生まれています。見下ろす視点だからこそ、自然と人の営みが織り合わさる様子がよく伝わる構図。緑を「景色」ではなく「暮らしの基盤」として感じられる作品です。

Photo by Lawrence Liou
Lawrence Liou
💙 09
cizucu編集部
日常の一部にある緑を、都市の温度として切り取っているのが新鮮です。配達員のジャケットやバッグの緑が、コンビニ前の光、看板、通り過ぎる人の動きと混ざり合い、街の中で働く時間のリアルさを感じさせます。自然の色としての緑ではなく、サービスや移動、休憩の気配をまとう色。少し暗めのトーンも相まって、蒸し暑い夜の空気や、ふと立ち止まった一瞬の余韻が残ります。

Photo by folzany
folzany
💙 10
cizucu編集部
打ち捨てられた浴槽の白さが、周囲に生い茂る緑の濃さをいっそう際立たせています。本来は室内にあるはずのものが、草木に囲まれ、雨水をたたえながら静かにそこにある。その違和感が、時間の経過や場所の記憶を強く想像させます。整えられた自然ではなく、人の手を離れたものを少しずつ覆っていく緑。美しさと不穏さが同居する、余韻の深い一枚です。
最後に
いかがだったでしょうか。
同じ緑であっても、光の差し方や季節、そこに流れる時間によって、まったく異なる表情を見せてくれます。今回寄せられた作品からは、みずみずしい生命力や静けさ、街の中に息づく自然の気配など、撮る人それぞれが見つめた“緑の時間”が確かに伝わってきました。
まだ見ぬ才能(new pieces)を見つけ出すということ。それこそが、本企画を通して果たしたい役割であり、あなたの表現が、より多くの人の心に届くきっかけになることを願っています。
次回のテーマも、ぜひお楽しみに。
cizucuの各種SNSをフォローして、お待ちください💙

