写真を愛するクリエイターたちが語る、カメラとそのストーリー。「愛機」という存在には、それぞれの人生観や価値観が映し出されます。今回の連載では、〈XF 18mm F1.4 R LM WR〉を愛用するマサヒデさんが登場。
最初のシャッターを切った瞬間に、その特別さに気づく。〈XF 18mm F1.4 R LM WR〉は、35mm判換算28mm相当というスナップに親しみやすい画角を備えながら、澄み切った透明感、被写体が浮かび上がるような立体感、そして自然につながる美しいボケを併せ持つ一本です。
街を歩く時間から家族と過ごす日常まで、なぜこのレンズを〈X-E5〉に付けっぱなしにしたくなるのか。マサヒデさんの実感を通して、その魅力を紐解きます。
〈XF 18mm F1.4 R LM WR〉基本情報
〈XF 18mm F1.4 R LM WR〉は、富士フイルムが展開するXシリーズ用の大口径広角単焦点レンズ。35mm判換算で約28mm相当の画角を採用し、スナップ撮影や風景、ポートレート、家族写真まで幅広いシーンに対応。色収差や各種収差を高いレベルで抑制し、開放F1.4ならではの大きなボケと高い解像力を両立しています。
最初の一枚で気づいた、圧倒的な透明感
〈XF 18mm F1.4 R LM WR〉を付けて最初のシャッターを切った瞬間から、このレンズの特別さにはすぐに気づくことができました。
まず何より印象的だったのは、透明感のある描写です。空気をそのまま写すというより、空気がすっと透き通り、必要なものだけを鮮明に浮かび上がらせてくれるような感覚があります。
被写体にそのまま触れられそうなほど自然で、余計な色づきや滲みを感じさせません。

Photo by マサヒデ
アポクロマート設計のレンズを思わせるような澄んだ写りで、おそらく収差が極限まで抑えられているからこそ生まれる描写なのだと思います。
この圧倒的な透明感こそ、〈XF 18mm F1.4 R LM WR〉の大きな魅力です。

Photo by マサヒデ
APS-Cとは思えない立体感
収差が少ないことは、被写体が浮かび上がるような立体感にもつながっています。
被写体の輪郭をただくっきり描くのではなく、その裏側にまで光が入り込んでいるかのような描写。画面の中で被写体が自然に立ち上がり、写真に奥行きが生まれる感覚があります。

Photo by マサヒデ
こうした立体的な写りはフルサイズの特権だと思っていたので、APS-CのXシリーズでここまで表現できることには素直に驚きました。
センサーサイズだけでは語れない、レンズの完成度を実感できる一本です。

Photo by マサヒデ
富士フイルムらしい、心地よいボケ味
ピント面だけでなく、ボケの描写が抜群に良いところもこのレンズの特徴です。被写体から背景へと滑らかにつながるボケには雑味がなく、玉ボケも口径食が上手に抑えられています。
一方で、わずかに年輪ボケのような揺らぎも感じられ、いわゆるパーフェクトな現代レンズとは少し違う表情も持っています。

Photo by マサヒデ
すべてを均一に整え切るのではなく、抜くところは抜く。その富士フイルムらしいゆるさが、写真に心地よい温度感を与えてくれます。私はこの描写がとても気に入っています。
X-E5に付けっぱなしになる一本
35mm判換算で28mm相当という焦点距離は、伝統的なスナップの距離でありながら、家の中で家族写真を撮るのにも向いている画角です。
街を歩きながら自然な距離感で切り取れる。家族との何気ない時間も無理なく写せる。日常の中で持ち出すレンズとして、とても扱いやすい焦点距離だと感じています。

Photo by マサヒデ
だからこそ、私の〈X-E5〉にはほとんど付けっぱなしになっています。どこへ行くにもこの一本があれば安心できる。それくらい、今もっとも気に入っているレンズです。

マサヒデ
カメラがあるから休日が楽しい!
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