富士フイルムは、アナログインスタントカメラ「チェキ」シリーズの新モデル「instax mini 41(フォーティーワン)」を2025年4月17日に発売。クラシックなルックスに機能性を融合させたエントリーモデルとして注目を集める一方、米国市場での価格設定が話題を呼んでいる。
前モデル「instax mini 40」が100ドル以下だったのに対し、「mini 41」は129.95ドルと約30%の価格上昇。背景には、米中間の関税強化政策が影を落としている。
クラシックデザインの進化版として再誕
「instax mini 41」は、2021年に登場した「mini 40」のデザインを踏襲しつつも、黒×ダークシルバーの落ち着いた色調にオレンジのアクセントを加え、よりファッショナブルな仕上げ。

©︎ 富士フイルム
微細な凹凸加工によりグリップ感も向上し、街中でもスタイルの一部として携帯できるデザインとなっている。
「クローズアップモード」で誰でも簡単に接写撮影
本機最大の進化点は、「クローズアップモード」の搭載にある。レンズを一段階回すだけで近接撮影に適した設定へ切り替えが可能で、ファインダーと実際の写りとのズレ(パララックス)も自動補正される。セルフィー撮影用のミラーも備え、初心者でも狙い通りのフレーミングが可能となっている。
撮影環境に最適化される「オート露光機能」
明るい屋外から光量の少ない室内、さらには接写やセルフィーまで、シーンに応じて自動的にシャッタースピードとフラッシュ光量を調整する「オート露光機能」も進化。撮影時のストレスを軽減し、安定して美しいプリントを得られる。
米国価格が上昇した背景にある「関税影響」
今回のmini 41は米国で129.95ドルに設定されており、前モデルより30ドル高い。背景には、トランプ前大統領による「一律10%関税」および「特定国に対する報復関税」の影響がある。
中国製品には最大145%の追加関税が課される事態となり、アジア圏に製造拠点を持つ富士フイルムにとって、コスト増は避けられなかった。今回の価格設定は、日本国内の販売価格にも少なからず影響を与える可能性がある。
世界100カ国以上で展開される「チェキ」ブランド
1998年の発売以降、富士フイルムのinstaxシリーズは、アナログからデジタルハイブリッド、スマホ連携プリンターまで進化し、現在では世界100カ国以上で親しまれている。

©︎ 富士フイルム
「mini 41」は、ファッションアイテムとしてのポテンシャルと写真表現の自由度を高め、ユーザー層のさらなる拡大を目指す戦略的製品といえる。
新製品の主な仕様
- 撮影モード:スタンダード、クローズアップモード(パララックス補正付き)
- 露光調整:自動(オート露光)
- フラッシュ:内蔵、自動発光制御付き
- セルフィーミラー:レンズ横に搭載
- カラーバリエーション:ブラック × ダークシルバー(オレンジアクセント)
- 対応フィルム:instax miniフィルム
- 重量・サイズ:未発表(推定350g前後)

