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©︎ Taylor Galloway
独自の視点で写真表現を追求する人物へのインタビューを通じて、創作の原点や思想、制作プロセスを掘り下げ、世界中のフォトグラファー・フォトメディアに新たなインスピレーションを届けます。
ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、Taylor Galloway。自身の内面に刻まれた歴史や、世界が現実と記憶をどのように揺さぶり、かたちを変えていくのかを見つめながら制作を続けています。作品は国内外で展示され、『The New York Times』にも掲載。初のモノグラフ『across the street from Heaven』も発表しています。
今回の「10の質問」を通して、〈Taylor Galloway〉の写真の原点、制作に向かう姿勢、そして写真というメディアに託す思いに迫ります。
Taylor Galloway
ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト。自身の内面にある歴史と、世界が現実や記憶に働きかけ、それらを揺さぶり、変形させていくあり方を中心に制作している。作品は国内外で展示され、『The New York Times』にも掲載。『Across the street from Heaven』は初のモノグラフ。
Instagram : @taylortgalloway
写真との出会いは、1歳の誕生日にさかのぼります。フロリダに来ていた祖父がビデオカメラを回していて、私はその後を追いかけるようにリビングを歩き回っていたそうです。
幼い頃から、興味を持ったことを自由に追いかけるように育てられました。その経験が、写真や映像を通して世界を見る姿勢につながっています。
©︎ Taylor Galloway
大切にしているのは、直感、エネルギー、浮かび続けること、衝動を抑えること、そして耳を澄ませることです。
強く主張するよりも、場所や時間、目の前にあるものが発している気配を受け取りながら制作すること。そうした静かな感覚が、作品の土台になっています。
©︎ Taylor Galloway
まず、その場所を知ろうとします。そして、ある程度の時間をかけて、その場所に導かれるように過ごします。
ときには、写真が生まれるまでしばらく待つこともあります。一方で、目の前に現れた瞬間へ素直に反応してシャッターを切ることもあります。
作品は、計画と偶然のあいだで立ち上がってくるものなのかもしれません。
©︎ Taylor Galloway
カメラは、自分自身の思考や迷いから抜け出すための鍵のような存在です。
撮ることによって、頭の中だけではたどり着けない場所へ進むことができる。世界と向き合うための方法であり、自分自身の輪郭をほどいていくための手段でもあります。
©︎ Taylor Galloway
この写真は、2015年にヴァージニア州ハートウッドにあるDye farmを初めて訪れたときに撮影したものです。この旅で撮られた写真は、のちにDeadbeat Clubから出版された初のモノグラフ『across the street from Heaven』へとつながっていきました。
©︎ Taylor Galloway
この一枚は、その後の制作で自分が何に惹かれ、何を探求していくのかを示してくれた写真でした。特に、実際に見たことのないような青の色合いが強く心に残っています。
当時の私は、何かを初めて体験するような感覚から少し離れていました。だからこそ、この写真は目の前の出来事に意識を向け、今この瞬間に立ち返らせてくれる一枚になりました。
「真実はそこにある」
AIによってイメージの生成が容易になった時代だからこそ、写真は目の前の世界と出会い、そこに確かに存在したものへ向き合う行為として、改めて意味を持つのかもしれません。
©︎ Taylor Galloway
〈Baltimore Photo Space〉、〈Silver Eye Photo Center〉、〈Strata Editions〉、〈Aurora Photo Center〉、〈Los Angeles Center for Photography〉、〈Las Fotos Project〉、〈The Fulcrum〉、〈Leroy's Happy Place〉。これらの場は、それぞれの地域でコミュニティを支え、押し上げる大切な役割を果たしています。
©︎ Taylor Galloway
写真のシーンは、作品だけでなく、それを受け止め、育て、共有する場所によって形づくられます。こうしたコミュニティの存在が、次の表現を生み出す土壌になっているのだと思います。
友人や家族、そして自分の道を歩み続けているすべての人から深く刺激を受けています。
国やジャンルを問わず、自分の感覚を信じて制作を続ける姿勢には、強い力があります。そうした人々の存在が、創作を続けるうえでの励みになっています。
©︎ Taylor Galloway
写真を撮り続けること。そして、家族と時間を過ごすことです。
とてもシンプルな答えの中に、〈Taylor Galloway〉の制作と人生の中心が表れているように感じられます。日々の時間を大切にしながら、写真を通して世界と関わり続けること。その積み重ねが、作品にも静かに宿っています。
世界に身を委ねれば、きっと進むべき方向へ導かれていきます。
すべてを自分でコントロールしようとしなくても、場所や人との出会い、偶然の出来事が表現を動かしてくれることがあります。
耳を澄ませていれば、自分だけではたどり着けなかった作品が生まれるかもしれません。
47 マガジン
世界各地で独自の写真表現を追求するフォトグラファーやフォトメディアへのインタビュー企画。「10の質問」を通して、写真との出会いや創作の原点、作品に込められた想いに迫り、世界中のクリエイターへ新たな視点とインスピレーションを届けます。









